 オルヴィエートの天気
オルヴィエートは、トスカーナ州とラツィオ州に隣接し「イタリアの緑のハート」と呼ばれるイタリア中心部ウンブリア州に位置します。
1800年代のエトルリア文化に情熱を傾けた旅行家 George Dennis は "Turner がこうにも美しく描写した景色は誰にも表現などできない" と有名なイギリス人画家によるオルヴィエートの風景を思い返しながら語ったといいます。
オルヴィエートを初めて目にしたときの感動は忘れられないでしょう。凝灰岩の丘のの上にできあがった中世の美しい町です。
オルヴィエートを歩いていると3000年もの歴史がそこかしこに感じられます。
最初の住居を確認できるのは実に鉄器時代にまでさかのぼります。続いてエトルリア人がこの土地を気に入って定住することになり、Velznaという都市を建設、紀元前700年から300年までに発展しました。 Velznaはエトルリア王国の重要都市の一つとなり、紀元前264年のローマ人による侵略と破壊が行われるまで燦然たる繁栄を続けました。古代ローマ帝国の激しい攻撃に生き残った住人たちは、現在のボルセーナにあたる Volsinii Novi に移り住んだのです。
町にはそのエトルリアの起源を証明するネクロポリス(墳墓の遺跡)や寺院跡が残ります。井戸や洞窟(今現在はなんと1300箇所も発見されています)などの地下住居跡を訪れれば、オルヴィエートの地上とは全く違った一面を感じることができるでしょう。これらの神秘的な地下洞窟のいくつかはすでにエトルリア人によって造られたものです。たとえば Pozzo della Cava も最も古くに造られた井戸の一つです。
旧市街(チェントロ・ストーリコ)は様々な時代の教会が多くあり、小さな路地は訪れる人の好奇心をくすぐります。ドゥオーモ Duomo (1290 - 1590) は素晴らしいファザードを持ち、内部のサン・ブリツィオ礼拝堂Capella San Brizio には近年修復が完了したルカ・シニョレッリ(Luca Signorelli)とフラ・アンジェリコ(Fra Angelico)によるフレスコ画があります。オルビエートで最も有名で華やかな建造物です。
オルビエートのドォーモ内にあるルーカ・シニョレッリのフレスコ画「最後の審判」と「罪されし者を地獄へ追いやる天使」は、ダヴィンチ・コードの本の表紙にもなり日本の方は一度は目にしたことがあるかも知れません。
1200年代末は経済的にも政治的状況もオルヴィエートにとって最も華やいだ時代でした。ドゥオーモの他にも多くの代表的な建築物が建てられ、ポポロ宮殿 Palazzo del Popolo やモーロの塔Torre del Moro もそのひとつです。モーロの塔は当時の権力のシンボルで高さは47メートル、中のらせん階段を使って登ることもできます。塔の頂上からはオルビエートの素晴らしい眺めを一望できるのと同時に、アパートメント内や豪奢なパレスの中庭など、町の中心街には実に緑が溢れていることを見て取れます。最後にオルヴィエートの歴史街で最も貴重で地中に隠されている建造物を紹介します。それは2つのらせん階段が有名な聖パトリツィオの井戸 Pozzo San Patrizio で、フィレンツェの建築家 Antonio Sangallo il Giovane によるものです。
オルヴィエートはまたエトルリア時代からあるといわれるワインも有名です。エトルリア人はオルヴィエートのことをOinarea と呼んでおり「ワインのながれる町」という意味になります。その証拠に町の至る所でその名残を見ることができます。ドゥオーモのファザードにもブドウの木のレリーフを確認でき、他の多くの装飾にも使われオルヴィエート独特のものです。
あのルカ・シニョレッリもサン・ブリツィオ礼拝堂のフレスコ画を依頼された際の契約に、彼と共同作業者に年間1000リットルのオルヴィエートのワインを要求したほどです。
イタリアの中心オルヴィエート
オルヴィエートではその周辺地域にとても興味深い美しい町々が点在するだけでなく、イタリアの中心に位置している利点を生かして、文化や自然溢れる興味深い様々な都市を観光することができます。例えばローマ(55分)、フィレンツェ(70分)、ペルージャ(40分)、トディ(20分)、シエナ(90分)などです。さらにはボルセナ湖(15分)、トラジメーノ湖(40分)ほか、山々やティレニア海にも行くことができます。
文化とイベントのシーズン
オルヴィエートでは年間を通して、様々な文化的なイベントや地元のフェスタ、国際的なイベントが開催されます。
オルヴィエートの最も有名なフェスティバルといえばやはり "ウンブリア・ジャズ・フェスティバル Umbria Jazz Winter" でしょう。ジャズフェスティバルは年末から年始にかけて開催され、国際的に活躍する有名ミュージシャンも参加します。この時期、ジャズ一色となるオルヴィエートの町には世界中から訪れるジャズ・ファンと観光客であふれ活気づきます。特に毎年1月1日にドォーモ内で開かれるゴスペルのコンサートは見逃せません。
春に開催される中世の競馬レース "Palio dell'Oca" といった民族的な祭りや、"Corpus del Domini 聖体節" の行列といった宗教的儀式など、数多く開かれる伝統的なフェスタでは、旗の曲芸を見せる旗手や中世時代のダンスなど、伝統衣装をまとった地元の人たちによる素晴らしいショーを楽しむことができます。他にも8月14日に行われる "Festa dell'Assunta 聖母マリア被昇天祭" などがあります。
オルヴィエートの華麗なマンチネッリ劇場Teatro Mancinelli では10月から3月にかけて演劇のシーズンとなります。他にもEurovisioneで放映される復活祭時期のクラシック音楽の演奏会なども開かれます。
このようにオルヴィエートは町一環となって外国の文化交流に力を入れており、文化的な試みが盛んな町でもあります。例えば Orvieto Musica の演奏家たちは夏にフリーのクラシック・コンサートを開催し、つい見とれてしまう素晴らしい眺めと演奏を披露してくれます。
映画ファンのためにオルヴィエートには2つの映画ホールがあり、夏には素晴らしい映画イベントが開かれます。8月のオープン・シネマは高校の広い中庭に特設スクリーンが用意され、毎日異なる映画が放映されます。スクリーンの後ろにはライトアップされたドォーモのファザードが見え、それは美しい光景です。
スポーツ好きの方は6月に開催されるマウンテンバイクレース"Gran Fondo degli Etruschi" も楽しみのイベントの一つです。
イタリアの豊かな食文化を探して旅するのが好きな人には、毎年10月中旬に開催される "スロー・フード Slow Food" のイベントがお勧めです。オルヴィエートの伝統的な生活スタイルと魅惑的な環境と雰囲気のおかげで、オルヴィエートの町はSlow Food 推進の重要な町となり、伝統的な料理法を披露し、時代にあった新しい食文化を紹介する重要なイベントが開催されます。これはオルヴィエートや周辺地域で開催されるイベント、フェスタのごく一部に過ぎません。
オルヴィエートを満喫
楽しむ:
- 映画
- オープン・シネマ
- 劇場
- ディスコ
- ピアノ・バー
- パブ、居酒屋
スポーツで体を動かす:
- サッカー
- サイクリング
- マウンテン・バイク
- プール
- 運動競技
- 乗馬
- バレーボール
- バスケットボール
- 武術
- ヨガ
- ダンス
- ジム
- その他様々なスポーツを楽しめます。
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